設定備忘録

物語の設定が思いついたら書く、もはや設定ですらないものも

踏み出す勇気絵本

 

この物語の主人公
〇〇君と呼ばれていたり、名前で呼ばれていたり、〇〇ちゃんと呼ばれていたりする。
だから。今はあなたと呼びます。


あなたは、ごく普通の優しい親の元に生まれました。
あなたはスクスクと育ちました。

でもあなたは大きくなるにつれて
あることに気づいてしまうのです。

自分は不器用だ。
と。

他の人ができていることがあなたにはできません。
あなたは悲しい思いをします。

しかし、人生は止まりません。
慣れる間も無くあなたは周りの子供たちと同じことをさせられます。
でもあなたはできません。
その度に自分を責めました。

できないことは
大体の場合において
辛い思いをします。

温かい目で見てもらえるのは少数のだれか。
でも残念ながらあなたはその中にはいません。

自分はできないと思ったあなたは
常に自分の中の何かを殺しています。

それはあるゆる場面で生まれるものです。

友達の
「それでいいよね?」という言葉

あなたは何かを殺します。

あなた思いの両親の
「あなたはこうしなさい、こうした方がきっといい結果になるよ」という言葉

あなたは何かを殺します

ずっと殺し続けてきました。

重なった死体を、押しのけて生まれる何かはいつしか無くなってしまいました。

それでもあなたは生きてこれました。
みんなが敷いてくれたレールをただ進んできました。

ですが、残念ながら人生は止まることはありません
大人になり自分で決めなければならないというところにたどり着いたあなたは困り果てます。
自分の何かが消えてしまっているからです。

あなたの決断することになりました。

誰かがレールを敷いてくれるのを待つか

もう自分を殺すのやめるのか。

あなたは何かを信じることにしました。
勇気がありますね。

「いいよね?」

「こうしたほうがいい」

あなたは頷くことが減りました。
屁理屈なあなたに、愛想をつかす人も増えました。

あなたによくしてくれる人は
残念ながら何かに身を委ねてから減りました。

だけど、あなたには何かが、いつもついてくれるようになりました。

何かを殺さなくてもいい、人たちもできました。

あなたは不器用でこれから苦労してしまうかもしれません。

次は何かでは無く身を殺してしてしまいたくなるかもしれません。

だとしてもあなたは新たな一歩を歩み出しました。

これからどうしていくのか決めるのはあなたです。

あなたは便宜上です。
あくまでね。

勇気ある貴方が幸せでありつづけますように。