設定備忘録

物語の設定が思いついたら書く、もはや設定ですらないものも

はい、どうもー。
よろしくお願いします。

男1:あのなぁ、ちょっと俺最近やりたいことあるんだよね。

男2:はいはい、どうぞ。漫才では何にでもなれるからね。やってみよう。
なんになりたいの?
男1:満員電車に乗る人になりたい。

男2:満員電車に乗る人?
いやなんでそんなのになり…

男1:(食い気味に)東京って言ったら満員電車みたいなとこあるやん。俺もあのぎゅうぎゅうの電車なりたのよ。地方に住んでるから。経験したことないことは憧れだからね。

おっおう。
そうね、地方に住んでたらまぁそういう人もおるかもしれんね。
じゃあまあちょっとシュミレーションでいいから一緒にやってくれない?
ほいよ。
サーーカタカタサーーカタカタ
いやそこはガタンゴトンで…
リアルに再現したい!!
ガタンゴトンとかよく例えられるけど、今これ俺リアルにしたいから。
憧れ強すぎてユーチューブで電車の動画毎日見てるけどずっとガタンゴトンは言ってない。そんな何回も連続してのガタンゴトンはない。

えーそうなの…
てかお前、毎日見るってちょっとキモく…

ちょっちょっと、ちょっと待って。
え?今きもいって言おうとした?

う、うん

はぉ、
憧れを追求する人間をキモいとかいうやつの方がよっぽどきもいわ!!
プロサッカー選手になりたい子どもが毎晩サッカーの動画見てるのお前きもいとかいえんのか?あー!!!?


あ、たしかにな、ちょっと今のは俺が悪かったわ。なんかごめんな、ちょっとツッコミたくなってて今。なんかそれが漫才だと思ってたところあってな…なんかな、ごめんな。

いいよ(満面の笑み)
いいやつやんお前…そしたら続きやろう。
うん!
くぉー、お前可愛いなー!

ごめんちょっと静かにして。
あ、はい。

サーカタカタサーカタカタ。
サーカタカタサーーカタカタ。
ボケの方なにかに気づき、円を作るようにぐルグル回る。
なにやって…
おばあちゃんいるのよ。
ぎゅうぎゅうにならんように、周りぐるぐる回って隙間作ってる。
こういう東京のおばあちゃん守りたいから満員電車乗りたい。ほんとはな。
俺おばあちゃん子やから。

いいやつやんお前…

おばあちゃんの話でよー覚えてんのがあるわ、もう今は亡くなってるんだけどね。
うんうん。

よくお菓子くれたんだよ…
それでね、ある日おばあちゃんがおまんじゅう買ってきてくれたことがあってね。
うんうん
それを夕飯前に食べたのよ、お母さんにバレたら夜ご飯食べれなくなるでしょ!って怒られるから、こっそり食べた。
それでな案の定、夜ご飯食べれんくて、めっちゃお母さんに怒られた!
めっちゃ泣いたわ〜、ははは。

え?なにその話、別に感動的でもなんでもないやん。
聞いてた時間かえせや!!!←やっとつっこめて嬉しそう

ごめんな。

え?…

まぁでもなぁ、それがおばあちゃんの思い出ですごい残ってるやつやから。
誰かに聞いて欲しかったんだよ。
でもごめんな、お前にとってはつまらん話よな…

ごめんな、なんかな。
ごめんな、またちょっとツッコミたくなってた。ここぞとばかりにツッコンでしまった。
なんの話やねん!!みたいなそういうよくあるツッコミ入れたかった…

時間返せよ!!の時すっげー笑顔やったもんね……

うん、ごめんな…
ごめんごめんごめんって……あぁぁぁぁーーー!!!
気分良く突っ込ませてくれよおおおおお!!
なんでさっきからボケと思わせておいて
それっぽいこと言ってくんだよ!!
だいたい電車の話からなんでおばあちゃんの話してんの?
漫才これ!漫才!わかってる?
ちゃんとボケの役割果たしてくれよ!!

俺漫才とかよりお前とただこうやって話たかっただけでさ。お前といえばツッコミツッコミばっかで俺の話聞いてくれないから。

ごめんんん!!!!
んーーーーー!!仲良し

ありがとうございました。

今日夜ご飯なに食べる、
お前の好きなもんでいいよ。じゃあお前の好きなすき焼きな…
とか言いながら舞台去る。