咲かない花
青年:春坂 ミツキ
振られて数年経つが蘭花が、好き。
長々とアプローチし続けてはきたが、
自信の喪失。自分の性格、能力が分かってきたことで、よりを戻そうとは思っていない。
ミツキはそんな自分を断ち切ろうと色々な経験をしようとする。
自分の最善を求める生活、を送りだす。
その後、その行動のかいもあり告白されたりもするが結局
その道は選ばず蘭花を想い続けるという選択をする。
萬 蘭花
ツキミのことを少し心配には思っているが
今はもう全く好きという感情はない。
過去の回想でしかほとんど登場しない。
ミツキにとっての「特別な女性」
例えば未だに君のツイッターをたまにのぞいていること。更新がないと心配になって、最近元気?と聞きたくなること。未だにもらった手紙もマフラーもぬいぐるみも、写真ですらも消さずに持っていることから、
いかに俺が未練タラタラであるかというのはわかってもらえるかと思う。
だけど、気にしなくていい、もうよりを戻したいとか、いい男になってきたを見返してやるだとか、そんなことは微塵も考えていないのだから。
この街に住んでから3年目になる。
君と別れてから2年と半年。
びっくりだ、あいも変わらないことが。
未だに僕は君を好きだ。
振られてすがりついた時、優しかった君。
恋愛としては好きじゃないけど好きだと言ってくれた君。
連絡を送るたびに自分がそれ以下の存在になっていくことがわかった。
沈んでいく船のように起き上がることはもがいても、もがいても何もつかむことはできない。
きっとあの時は僕から好きが、君に取って1番嬉しい言葉だっただろう。
きっとこれは自信過剰じゃない。
そして、今僕からの好きは当たらない、かつ流れ弾のようなもので鬱陶しくあるのだろう。
好きだ。
受け取れない気持ちはゴミ以下だ。